庭を駐車場にしたい! タイプ別の費用や知っておくべき注意点を紹介!


皆さん、こんにちは。群馬県甘楽郡を拠点に、軽井沢周辺地域で造園工事や外構工事を手掛ける有限会社神戸造園です。


新たに自家用車を購入する場合、避けては通れないのが駐車場の問題です。「うちには1台分の駐車スペースしかないから、近くの駐車場を借りるしかないのかなあ」などとお悩みの方も多いでしょう。


そんな時、もし使っていない庭や手入れに困っている庭があったら、庭を駐車場にリフォームするという方法があります。そこで今回は、庭を駐車場にする際のタイプ別の特徴や費用相場、注意点などについて詳しく解説します。




■庭を駐車場にする場合、どんな方法があるの?



庭をリフォームして駐車場にする際、まず決める必要があるのが駐車場のスタイルです。候補となる駐車場のスタイルは、大きく分けて3タイプあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。



・オープンスペースタイプ

オープンスペースは、屋根や壁などを設けることなく、地面のみに工事を施して駐車スペースを作る方法です。風雨や日光から車を守ることはできませんが、最低限の工事で駐車スペースを作れるため、リフォーム費用を抑えられます。


また、地面の施工方法にもいくつか種類があります。代表的なのは、アスファルト舗装や土間コンクリート打ち、コンクリート平板、インターロッキング(ブロックの敷き詰め)、そして砂利敷といった方法です。


一般住宅の駐車場の多くはコンクリート打ちですが、水はけを重視する場合はアスファルト舗装や砂利敷、デザイン性を重視する場合はコンクリート平板やインターロッキング、日光の照り返しを避けたい場合はインターロッキングや砂利敷が採用されることもあります。もちろん、費用も重要なポイントです。



・ガレージタイプ

ガレージとは、いわゆる「車庫」のことです。屋根と壁のある建物内に車をすっぽり収納できるため、風雨や日光、鳥のフン、そして窃盗などから愛車を守ることができます。シャッターは自動と手動があり、好きな方を選ぶことが可能です。


ただし、ガレージは「建物」として扱われるため、建築確認申請が必要になり固定資産税もかかってくる点に注意する必要があります。詳しくは後述します。



・カーポートタイプ

カーポートとは、柱と屋根だけで構成された簡易的な車庫のことです。ポート(port)は英語で「港」を指します。壁こそないものの、屋根があるおかげで雨や鳥のフンなどから愛車を守ることができ、雨の日の乗り降りも快適です。ただし、強風で飛ばされたり倒壊したりしないよう、十分な強度を持つものを選ぶ必要があります。




■庭に駐車場を作る際の費用相場



庭に駐車場を作るためには、ある程度まとまった費用がかかります。無理なく予算を組むためにも、費用相場をしっかりと把握しておくことが大切です。上述した3タイプごとに費用相場を確認しておきましょう。



・オープンスペースタイプの費用相場

オープンスペースタイプの駐車場の費用相場は、地面の施工方法によって変わってきます。1㎡あたりの費用相場は、アスファルト舗装だと3,000円~1万円、コンクリート打ちだと8,000円~2万円、コンクリート平板だと8,000円~1万5,000円、インターロッキングだと1万2,000円~2万5,000円、砂利敷は3,000円~8,000円程度です(すべて工事費含む)。


ただし実際には、どの方法にもさまざまなデザインや材料があり、どれを選ぶのかによって費用も変わってきます。また、元の地面の状態に応じた下地処理の有無なども考慮する必要があります。



・ガレージタイプの費用相場

ガレージタイプの費用は、ガレージ自体の商品代と工事費に分けて考える必要があります。既製品のガレージを設置する場合、費用相場は1台用で50万円~100万円、2台用で80万円~150万円、3台用で100万円~200万円程度です。注文ガレージの場合は、1台用で70万円~150万円程度になります。


ここに工事費用として、商品代と同じくらいの金額が加算されます。つまり、費用の総額は商品代のちょうど2倍程度だと考えればいいでしょう。



・カーポートタイプの費用相場

カーポートタイプの費用も、ガレージと同じくカーポートの商品代と工事費に分けて考えます。商品代は1台用で10万円~30万円、2台用で20万円~50万円、3台用で40万円~100万円程度です。片側支持タイプ(柱が片側にしかないタイプ)が1番安価で、両側支持タイプや積雪対応タイプなどは金額がアップします。


そして工事費は、商品代の半分程度です。つまり、費用の総額は商品代の1.5倍程度だと考えればいいでしょう。


なお、これらの費用の他にも、元の庭の状態によってはさらに費用が発生する場合があります。たとえば、塀や門を撤去する必要がある場合は、1mあたり1万円~3万円程度の費用がかかります。同様に植木の撤去には、高さ3m~4mの植木で1本あたり2万円~6万円程度かかります。


つまり、実際どのくらいの費用がかかるのかは、現場ごとに大きく変わってくるのです。工事の際には専門業者に現地調査を依頼し、正確な見積もりを出してもらいましょう。




■庭を駐車場にする前に知っておくべき注意点



庭を駐車場にした後で何らかのトラブルが発生しても、費用や手間などの問題により、そう簡単に工事をやり直すことはできません。そのため、あらかじめ注意点を理解した上で工事の計画を立てる必要があります。特に以下の3つのポイントは重要なので、しっかり押さえておきましょう。



・DIYは難易度が高い

庭を駐車場にする場合、「これくらいの工事ならDIYでできないかな?」と考える方もいると思われます。結論から言うと、DIYで駐車場を作るのは不可能ではないものの、基本的にはおすすめできません。なぜなら、駐車場を作る工事は決して簡単ではないからです。


たとえば、植木を根元から撤去するのは非常に手間がかかる作業ですし、ガス管や水道管を傷つけないよう注意する必要もあります。また、コンクリートなどでの舗装に不備があると、車を乗せた際に亀裂が入るかもしれません。


さらに、地域によっては建築協定が存在し、建造物の大きさやデザインが規制されている場合があります。こういった負担や安全性、法令遵守、そして後々のメンテナンスなどを考慮すると、工事は専門業者に任せるのが確実です。



・駐車スペースには余裕を持たせる

駐車スペースは、車の大きさぴったりでいいというわけではありません。実際には車の出し入れのため、ある程度余裕を持たせておかなければならないからです。


一般的には、車の前後に1m程度の余裕が必要とされています。また、国土交通省の駐車場設計・施工指針では、普通乗用車の場合で幅2.5m以上・長さ6.0m以上のスペースが必要とされています。ただし実際には、もう少し幅広で短い、幅3.0m×長さ5.5m程度が目安です。


その他、夜間の駐車に備えた照明や反射板の設置、視界の妨げとなる障害物の撤去、周辺の道路状況との兼ね合いなど、出入りしやすくするためには多くの配慮が求められます。もちろん、実際に駐車場を使う人の運転技術も考慮するのがおすすめです。



・建築確認申請が必要か、事前に確認を!

リフォーム後の駐車スペースが「建物」に該当する場合は、建築基準法に基づく「建築確認申請」という手続きが必要になります。一般的なガレージは、法律上「建物」として扱われるため、建築確認申請が必要です。カーポートは柱と屋根だけなので、建物には当たりません。


建築確認申請を行うためには、2万円~5万円程度の費用がかかります。大抵は施工業者に申請を代行してもらうことになるかと思いますが、この場合は委託費用がかかる点に注意しなければなりません。また、建物とみなされたガレージには、固定資産税もかかります。


実際にガレージが建物に該当するかどうかは、「三方向を屋根と壁で囲まれているか」「土地に固定されているか」「面積は10㎡以上か」といった条件から判断されるのですが、知識のない方が自分で判断するのは困難です。後でトラブルにならないよう、知識の豊富な専門業者に施工を依頼するか、事前に専門士業や自治体に相談しましょう。




■まとめ



庭の駐車場へのリフォームは、自宅に駐車場を確保する際にぜひ検討したい方法の1つです。特に庭が放置されて荒れ放題になっているような場合は、そのままにしておくよりも駐車場として使った方が有益といえます。


どのようなスタイルの駐車場が適切なのかは状況によって変わり、それぞれ費用相場も異なるため、しっかりと計画を立てた上で工事を行うことが大切です。まずは外構工事のプロに相談してみましょう。




■軽井沢周辺で外構工事・造園工事を検討中の方は、ぜひ神戸造園にお任せください!



神戸造園では群馬県甘楽郡を拠点に、造園工事、外構工事、土木工事全般を手掛けています。庭のメンテナンスから全体のプロデュースまで、お客様のニーズや地域の風土に合った施工ができる「提案力」と「技術力」が強みです。


もともと、庭石の販売からスタートした会社のため、石材へのこだわりが強く豊富な知識を備えています。幅広い種類の庭の工事に対応でき、特に日本庭園を得意としており、外国人のお客様からもご依頼いただいています。


もちろん、庭を駐車場にする工事など外構工事も対応可能! 豊富な経験に基づき、お客様の理想の空間をデザインいたします。軽井沢周辺にお住まいで庭づくりやお手入れをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。




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