手入れのいらない目隠しに最適な庭木とは?後悔しない選び方と植え方のコツをプロが解説  

皆さん、こんにちは。群馬県甘楽郡を拠点に、軽井沢周辺地域で造園工事や外構工事を手掛ける有限会社神戸造園です。


「お隣さんや道路からの視線が気になるけれど、プライバシーは守りたい…」

「目隠しにフェンスや壁を立てるのは、圧迫感があるしコストも高そう…」

「かといって、庭木を植えても虫がついたり、剪定が大変だったりするのは絶対にイヤ!」


そんなお悩みをお持ちではありませんか?


家を建てた後やリフォームの際、多くの人が直面するのが「外からの視線」の問題です。フェンスなどの外構設備も一つの手段ですが、最近では「庭木(植栽)」による自然な目隠しが人気です。


しかし、植物は生き物なので「何でもいいから植えればいい」というわけではありません。適当に選んでしまうと、数年後に「成長が早すぎて手に負えない」「虫が大量発生した」「落ち葉が隣の家に入って苦情が来た」といった後悔に繋がってしまいます。


この記事では、造園のプロの視点から、手入れが楽(ローメンテナンス)でおしゃれな、目隠しに最適な庭木を徹底解説します。この記事を読むことで、なぜ手入れのいらない庭木が選ばれるのか、失敗しないための選び方の基準、そしてプロが厳選するおすすめの樹種がわかります。




■なぜ今、無機質なフェンスより「庭木」での目隠しが選ばれるのか?



目隠しといえばアルミフェンスやブロック塀を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、あえて「庭木」を選ぶ人が増えているのには、明確な理由があります。



・フェンスにはない「自然な景観」と「圧迫感のなさ」

庭木は成長する「生き物」であり、無機質な工業製品であるフェンスとは根本的に性質が異なります。フェンスで高い壁を作ると、どうしても閉鎖感や圧迫感が出てしまい、せっかくの庭や家が狭く見えてしまうことが少なくありません。一方で庭木は、葉の間から木漏れ日が差し込み、風に揺れる姿が本来の癒しを与えてくれます。隠すのではなく、優しく視線を遮る自然なフィルターとして機能するため、家全体の雰囲気がおしゃれに、そして柔らかい印象に仕上がるのが大きな魅力です。



・プライバシー保護と「防犯」への効果

庭木による目隠しは、外部からの視線を遮るだけでなく、心理的な防犯効果も期待できる優れた手法です。隙間なく隠してしまう高い壁よりも、適度に透け感のある庭木があることで、外からは「家の中の様子はわからないが、人の手が入って管理されている」という印象を与えます。また、玄関ドアやリビングの窓の前など、気になる場所だけをピンポイントで隠すことができるため、部分的な目隠しとしても柔軟に対応できます。物理的に侵入しにくくする密度を持たせることも可能であり、安心できる住まいづくりに貢献します。


》目隠しフェンスは防犯に逆効果?リスクと設置時の注意点をわかりやすく紹介!



・日差しや騒音の緩和など「環境改善」効果

庭木には、フェンスにはない副次的なメリットがあります。例えば、夏の厳しい日差しを和らげる天然のシェードとして機能し、室温の上昇を抑えることで省エネにも繋がります。また、植物の葉は音を吸収したり乱反射させたりする性質があるため、道路を走る車の音などを軽減する防音効果も期待できます。さらに、植物は二酸化炭素を吸収して酸素を供給し、空気を浄化してくれるなど、私たちの暮らしを取りまく環境を物理的に改善してくれる役割も担っています。


しかし、こうしたメリットがある一方で、よくある失敗談も耳にします。「成長が早すぎて数年で手に負えなくなった」「特定の木に虫が大量発生してしまった」「落ち葉が隣の家に入って苦情が来た」といった経験から、庭木は手入れが大変だという先入観を持つ方は少なくありません。ですが、プロの視点から言えば、これらは樹種選びの段階で防げる問題です。選び方さえ間違えなければ、ローメンテナンスな目隠しは十分に実現可能なのです。




■手入れのいらない目隠し用庭木を選ぶ「5つの基準」



プロが「手入れが楽な目隠し」を提案する際、必ずチェックする重要な基準が5つあります。



・「常緑樹」であること

目隠しを目的とするなら、一年中葉をつけている常緑樹を選ぶことが大原則です。落葉樹は秋に美しい紅葉を楽しめるというメリットがありますが、冬になると葉がすべて落ちて枝だけになってしまいます。これでは、プライバシーを守りたい冬場に家の中が外から丸見えになってしまい、目隠しの役割を果たせません。常緑樹であれば通年で安定した目隠し効果が期待できるほか、落葉樹に比べて一度に大量の葉が落ちることがないため、日々の掃除の手間も抑えることができます。



・「成長速度が遅い」こと

手入れがいらない庭木の条件として、成長がゆっくりであることは非常に重要です。例えば人気のあるシマトネリコなどは、環境が良いと驚くほどのスピードで成長し、年に何度も剪定を行わないとすぐに巨大化してしまいます。一方で、ソヨゴのように成長が遅い樹種を選べば、美しい樹形を長く維持することができ、剪定の頻度を数年に一度程度にまで減らすことが可能です。成長をコントロールする手間を最小限にすることが、ローメンテナンスの秘訣です。



・「病害虫に強い」こと

「虫が嫌いだから木を植えたくない」という声をよく聞きますが、実は虫がつきにくい木もたくさん存在します。一般的に、葉が硬くて厚いものや、植物自体に強い香りがある樹種は、害虫を寄せ付けにくい傾向にあります。逆に、虫がつきやすい木を選んでしまうと、定期的な消毒や薬剤散布が必要になり、放置すれば家族の健康被害にも繋がりかねません。管理の手間を減らすためには、もともと病気や害虫に対して強い抵抗力を持っている種類を選ぶことが必須条件となります。



・「樹形が自然に整う」こと

剪定の技術がなくても、自然に美しい形を保てる樹種を選ぶこともポイントです。木の中には、放っておくと枝があちこちに暴れて伸びてしまうものもあれば、何もしなくても自然と円錐形や卵型にまとまってくれるものもあります。こうした自然に樹形が整いやすい木を選べば、たまに飛び出した枝を軽く切り落とす程度の簡単な作業だけで、美しい外観を維持し続けることができます。



・「環境適応力(耐暑性・耐寒性)」があること

どれほど優れた樹種であっても、植える場所の環境に合っていなければ枯れてしまいます。日当たりが強すぎる場所、あるいは全く日が当たらない場所、冬の寒さが厳しい場所など、それぞれの土地の条件に耐えられる丈夫な木を選ぶことが大切です。環境に適合した木は根付きもよく、病気にもかかりにくいため、結果として手入れの手間を大幅に省くことができます。丈夫で育てやすいことこそが、手入れのいらない庭づくりの土台となります。




■手入れが楽な目隠しにおすすめの常緑樹



ここからは、プロが厳選した、手入れが楽で目隠しに最適な常緑樹を具体的にご紹介します。



・ソヨゴ

ソヨゴは成長が遅く、手入れがほとんどいらないことで知られるローメンテナンスの代表格です。病害虫にも非常に強く、上品で光沢のある葉が特徴です。風に吹かれると葉が重なり合って「そよそよ」と音がすることからその名がつきました。成長がゆっくりすぎるため、最初から理想の高さに近いものを選んで植えるのがコツです。玄関脇などのスペースが限られた場所でも、大きくなりすぎて困る心配が少ないため、非常に重宝される樹種です。



・オリーブ

洋風の住宅におしゃれなシンボルツリーとして取り入れたいなら、オリーブが最適です。乾燥に強くタフな性質を持っており、シルバーがかった葉の色が庭を明るく演出してくれます。葉の密度がそれほど高くないため、完全な遮断ではなく、光を取り込みながら優しく視線を遮る「ソフトな目隠し」に向いています。基本的には虫もつきにくいですが、まれに発生するカイガラムシにさえ注意すれば、非常に手のかからない優秀な木です。



・コニファー類

針葉樹の総称であるコニファーは、ヨーロッパ風の庭づくりによく選ばれます。特に「エメラルドグリーン」などの品種は樹形が縦にスッと伸びるため、狭い通路脇でも高さを出して目隠しをすることができます。冬でも緑が美しく、規則正しく並べて植えることで生垣としても機能します。ただし、コニファーの中には成長が非常に早い種類もあるため、必ず成長が遅い品種を選ぶことが、手入れを楽にするための重要なポイントとなります。



・キンモクセイ

秋に漂う素晴らしい香りで有名なキンモクセイは、古くから目隠しや生垣として親しまれてきました。葉が密に茂るため、外からの視線をしっかりと遮断したい場所には最も適した樹種の一つです。病害虫に強く、刈り込みにも非常に強いため、好きな形や高さで維持しやすいのが魅力です。成長はやや早めですが、丈夫で枯れにくいため、境界線沿いに長く植える場合に非常に頼もしい存在となります。



・トキワマンサク

トキワマンサクは、春にリボンのような細長い花を咲かせる非常に美しい常緑樹です。赤葉でピンクの花が咲く品種と、緑葉で白い花が咲く品種があり、家の外観に合わせて選ぶことができます。成長は比較的早い方ですが、枝がしなやかで柔らかいため、女性でも片手で簡単に剪定できるのが大きなメリットです。密度が高いため、しっかりとした生垣を作りたいけれど、重苦しい雰囲気にしたくないという方におすすめです。



・ヤマボウシ

本来は落葉樹であるヤマボウシですが、最近では一年中葉をつける「常緑ヤマボウシ」が普及しています。初夏には白い花のような美しい苞を楽しみ、秋には赤い実、冬には紅葉と、常緑でありながら四季の変化を豊かに感じさせてくれます。葉が一枚一枚大きいため目隠し効果が高く、リビングの窓前などに植えるメインのシンボルツリー兼目隠しとして、プロの間でも高く評価されている樹種です。



・シマトネリコ(※注意点あり)

モダンな住宅に最もよく似合う、軽やかで涼しげな葉が人気のシマトネリコですが、「手入れがいらない」という点では少し注意が必要です。成長が非常に早いため、放っておくとあっという間に二階の高さまで届いてしまいます。しかし、剪定自体は難しくなく、バッサリと切ってもすぐに芽吹く強さがあります。「年に2回程度の剪定なら構わない」という方であれば、これほどおしゃれでコストパフォーマンスの良い目隠しはありません。




■庭木での目隠しを成功させる「植え方」と「高さ」のコツ



木を選んだ後に重要となるのが、その植え方と将来を見据えた管理の計画です。



・目隠しに最適な高さは「2m」

住宅の目隠しにおいて、一般的に理想的な高さは「2m」と言われており、この高さには明確な理由があります。まず、大人が立っている時の視線をほぼ完全に遮ることができるため、プライバシー保護の観点で十分であることです。次に、2mを超えすぎなければ庭に圧迫感を与えず、家を明るく保つことができます。そして最大の理由は、脚立を使わなくても手が届く高さであるため、自分でちょっとした剪定をする際にも安全かつ楽に作業ができるという点にあります。


・将来のサイズを計算!「スペース」の確認は必須

植え付けの際、多くの人が「今のサイズ」で場所を決めてしまいますが、これは失敗の元です。木は縦だけでなく横にも広がります。植えた時は細くても、5年後には枝葉が左右に大きく張り出してきます。建物や隣家との境界線ギリギリに植えてしまうと、壁を傷めたり、隣の敷地に枝がはみ出したりしてトラブルに繋がります。将来の枝の広がりをあらかじめ計算し、余裕を持ったスペースを確保して植えることが、将来の手入れを楽にするための必須条件です。



・最も手入れがいらない方法は「プロに任せる」こと

「手入れのいらない木」とは、あくまでも他の木と比較して手間が圧倒的に少ないという意味であり、生き物である以上、完全にゼロにすることはできません。植え付け直後の水やりや、数年に一度の形を整える剪定は、美しさを保つために不可欠です。もし「少しの手間もかけたくないが、最高の景観を維持したい」と願うのであれば、プロの造園業者に管理を任せてしまうのが一番の近道です。プロは木の健康状態を瞬時に判断し、適切な時期に必要なだけの処置を行うため、結果として木を枯らすリスクを避け、最も効率的に庭を美しく保つことができます。




■まとめ



手入れのいらない庭木での目隠しは、選び方の基準さえ守れば誰でも実現することができます。大切なのは、一年中葉がある常緑樹を選び、成長がゆっくりで病害虫に強い樹種を、適切な場所に植えることです。また、高さ2m程度を基準に管理することで、圧迫感のない快適なプライバシー空間が手に入ります。


フェンスのような無機質な壁ではなく、四季を感じ、心に安らぎを与えてくれる「緑のカーテン」は、あなたの家をより価値のあるものに変えてくれるはずです。まずはご自身の家のどこを隠したいのかを明確にし、その環境に合った最適な一本を選んでみてください。




■軽井沢の庭の手入れでお困りなら造園工事・外構工事会社の神戸造園のお任せください



「自分にぴったりの木がわからない」「枯らしてしまわないか不安」という方は、ぜひ神戸造園へご相談ください。神戸造園は、群馬県甘楽郡を拠点に、軽井沢エリアを含む造園工事、外構工事、土木工事全般を幅広く手がけている専門会社です。私たちは単に木を植えるだけではなく、お庭のメンテナンスから全体のプロデュースまで、お客様のニーズに合わせた最適な施工をご提案いたします。


神戸造園の最大の強みは、その卓越した「提案力」と「技術力」にあります。もともと庭石の販売からスタートした歴史を持つため、石材へのこだわりや豊富な知識はどこにも負けません。石と緑が調和した美しい空間づくりを得意としており、伝統的な日本庭園から、現代住宅に合うおしゃれなガーデンデザインまで、幅広く対応が可能です。特に日本庭園の施工については高い評価をいただいており、その技術力は国内のお客様のみならず、感性の鋭い外国人のお客様からも多くのご依頼をいただくほどです。


「手入れを楽にしたいけれど、安っぽくしたくない」「プロの目線で将来を見越した庭を作ってほしい」そんな願いをお持ちの方は、ぜひ私たちにお声がけください。現地調査やご相談、お見積もりは無料で承っております。地域に根ざした造園のプロフェッショナルとして、あなたの理想を叶える一生モノのお庭づくりを、精一杯サポートさせていただきます。



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