皆さん、こんにちは。群馬県甘楽郡を拠点に、軽井沢周辺地域で造園工事や土木工事を手掛ける有限会社神戸造園です。
「若い頃は休日の庭いじりが何よりの楽しみだったけれど、最近はどうも億劫で……」
「夏場の草むしりが体力的に厳しくなってきた」
年齢を重ねるにつれ、これまで愛着を持って接してきた庭のお手入れが、いつしか心身の「重荷」に変わってしまうことは、決して珍しいことではありません。かつては楽しみだった時間が、義務感や焦りに変わってしまうのはとても辛いものです。
しかし、無理をして手入れを続けると、思わぬ怪我や熱中症のリスクを招くだけでなく、手入れが行き届かないことでご近所トラブルの原因になることさえあります。だからといって、愛着のある庭を完全に諦めてしまう必要はありません。大切なのは、今の自分の体力やライフスタイルに合わせて、「頑張らなくても美しさを維持できる庭」に作り変えることです。
今回は、造園のプロの視点から、老後も安心して楽しめる「手入れがいらない庭(ローメンテナンスな庭)」にするための具体的な方法と、これからの人生を豊かにする前向きな「庭じまい」の考え方について解説します。
■なぜ今、「老後の庭の手入れ」を見直すべきなのか?

「まだ自分は元気だから大丈夫」と思っていても、庭の木々は年々大きく育ち、私たちの体力は少しずつ変化していきます。なぜ今、庭の管理方法を見直すべきなのか。その理由は、単なる「面倒くささ」の解消だけではありません。そこには健康や安全、そして資産価値に関わる理由があるのです。
・加齢による身体的負担と健康リスク
庭の手入れ、特に草むしりや低い位置での剪定作業は、しゃがんだり立ったりを繰り返すため、足腰への負担が想像以上に大きいものです。また、高い木の剪定で脚立に乗る作業は、バランス感覚の低下とともに転倒や落下の危険性が高まります。高齢者の庭作業中の事故は、骨折などの大怪我に繋がりやすく、その後の生活の質を大きく下げてしまうリスクがあります。
さらに深刻なのが「熱中症」です。植物が最も成長する夏場は、炎天下での作業が避けられません。「あと少しだけ」と夢中になって作業をしているうちに、気づかないうちに脱水症状を起こし、命に関わる事態になるケースも毎年のように報告されています。
特に、私たちが活動するエリアや軽井沢などの別荘地では、都市部とは異なる管理の難しさがあります。豊かな自然環境ゆえに植物の成長スピードが早く、湿気が多いために地面に苔が生えやすく、足場が悪くなりがちです。また、敷地が広大なケースも多く、週末にせっかく別荘へ行っても、到着してから帰るまでずっと草刈りに追われて終わってしまったという虚しい経験をされる方も少なくありません。
・管理しきれない庭が招く「悪循環」
体力が追いつかず、庭が放置されると、そこから様々な「悪循環」が生まれてしまいます。
まず懸念されるのは害虫の発生です。雑草が生い茂り風通しが悪くなった庭は、蚊や毛虫、ハチなどの害虫にとって格好の住処となります。これらは不快感を与えるだけでなく、時にはアレルギーや刺傷事故の原因ともなります。
次に近隣トラブルの問題です。枝が伸びて隣家の敷地に侵入したり、落ち葉が隣の雨樋を詰まらせたりすることで、長年良好だった近所付き合いに亀裂が入ることがあります。自分の庭が原因で迷惑をかけているという事実は、精神的にも大きなストレスとなります。
さらに、防犯性の低下も見逃せません。放置されている庭は、外部からの視線を遮るため、空き巣などの侵入者にとって「身を隠しやすく、入りやすい家」と認識されてしまいます。
そして資産価値の低下です。特に別荘の場合、荒れた庭の湿気は建物の傷みを早めます。将来的に売却や相続を考えた際、庭が荒れ果てていると、物件全体の印象や資産価値を大きく下げてしまう要因になってしまうのです。
・早めの対策としての「庭じまい」という選択
こうしたリスクを避けるために、近年推奨されているのが、元気なうちに行う「庭じまい」です。庭じまいと言っても、すべての植物を撤去してコンクリートで埋め尽くすような殺風景なことではありません。
管理できないほど大きくなった木は伐採し、手入れが必要な範囲を限定し、自動化できる部分は機械や設備に頼る。このように、「管理できるサイズに縮小する」「負担を減らす形に作り変える」ことが、現代における前向きな庭じまいであり、減築リフォームです。これを早めに行っておくことで、老後は「終わりのない草むしり」という労働から解放され、「美しく整った庭を眺めてお茶を楽しむ」という、本来あるべき豊かな時間を過ごすことができるようになります。
■老後の庭づくりの基本は「土の面積を減らす」こと

雑草対策の鉄則は、非常にシンプルです。「植物が育つ土の面積を物理的に減らすこと」です。これにより、草が生える隙間そのものをなくし、管理の手間を劇的に減らすことができます。
・雑草対策の決定版!防草シートと砂利敷き
最もポピュラーで、コストパフォーマンスに優れた方法が「防草シートと砂利敷き」の組み合わせです。土の上に遮光性の高いシートを敷き、その上に砂利を敷き詰めることで、雑草の発生を抑えます。
ここで重要なのが「施工の質」です。ホームセンターで薄いシートを買ってきてDIYで敷く方もいらっしゃいますが、安価なシートは紫外線や砂利の重みで数年で劣化し、破れた隙間から強烈な雑草が生えてきてしまいます。プロの施工では、まず雑草の根を完全に取り除く整地を入念に行い、耐久性の高い高機能な防草シートを使用し、その上に十分な厚みを持って砂利を敷きます。初期費用はかかりますが、10年単位でのメンテナンスの手間を考えると、結果的に安上がりで確実な方法と言えます。
・見た目も美しく歩きやすい「舗装」の活用
人がよく歩く場所や、アプローチ周りには、コンクリート、インターロッキング、タイル、レンガなどで地面を完全に覆う「舗装」がおすすめです。
舗装の最大のメリットは、雑草をほぼ完ぺきに防げることと、掃除が劇的に楽になることです。落ち葉が落ちても、土の上のように絡まることがないため、ホウキでサッと掃くだけできれいになります。また、地面がフラットになるため、足元が安定します。将来的に杖や歩行器、車椅子が必要になった場合でも、スムーズに移動できるバリアフリーな環境を作ることができます。
・一年中緑を楽しめる「人工芝」への張り替え
「庭に緑は欲しいけれど、芝刈りや水やりは大変」という方には、人工芝への張り替えが最適です。かつての人工芝は「いかにもビニール」といった質感でしたが、近年の人工芝は非常に進化しており、見た目は本物と見分けがつかないほどリアルです。枯草のような色を混ぜて天然芝に見せたり、毛足を長くしてフカフカの感触を実現したりしています。
メンテナンスフリーで一年中鮮やかな緑を楽しめるだけでなく、クッション性が高いため、お孫さんが遊びに来た際に転んでも怪我をしにくいというメリットもあります。
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■植栽は「減らす」「変える」で賢く管理する
植物を全てなくすのは寂しいものです。プロがおすすめするのは、植物をなくすのではなく、「付き合い方を変える」アプローチです。
・高木の伐採・抜根と「生垣」の撤去
まず見直すべきは、高い場所での剪定が必要な「高木」と、定期的な刈り込みが必要な「生垣」です。特に生垣は、手入れを怠ると道路にはみ出し、通行人の妨げになるため気が抜けません。これらは思い切って伐採・抜根し、生垣の代わりに「目隠しフェンス」を設置することを推奨しています。フェンスであれば剪定も水やりも不要で、プライバシーもしっかり確保できます。腐食に強いアルミ製や樹脂製のフェンスを選べば、塗装の手間もありません。
・手入れが楽な樹種への植え替え
庭に残す木、あるいは新しく植える木は、「ローメンテナンスな木」を選びましょう。具体的には、成長が遅い常緑樹を選べば、落ち葉掃除の負担が少なく、剪定頻度も低くて済みます。また、病害虫に強い低木を選べば、定期的な消毒の手間も省けます。
また、その土地の気候に合った種類や適応力の高い植物を選ぶことも重要です。例えば軽井沢や群馬など、地域の気候風土に合わない植物を無理に植えると、維持管理に多大な労力がかかってしまいます。土地に合った植物を選ぶことが、長期的に見て最も手間のかからない選択となります。
・ゾーニングで「楽しむ場所」を限定する
庭のあちこちに植物を植えるのではなく、「ここだけは植物を楽しむ場所」と決めて、エリアを限定しましょう。おすすめは、レンガやブロックで高さを出した花壇「レイズドベッド」です。地面の高さではなく、腰高の位置に花壇を作ることで、屈み込むことなく立ったまま、あるいは椅子に座ったまま手入れができます。これなら、足腰への負担を最小限に抑えながら、ガーデニングを趣味として長く楽しむことができます。「見る庭」と「いじる庭」を明確に分けることが、無理なく続ける秘訣です。
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■庭を「第2のリビング」に!セカンドライフを豊かにするプラスαの設備と安全対策

リフォームの目的は「手間を減らす」だけではありません。「楽しみや安全」を増やし、生活の質(QOL)を上げる提案も行っています。
・メンテナンスフリーな「人工木デッキ」の活用
雑草対策を兼ねて、リビングの掃き出し窓から続く場所にウッドデッキを設置してみてはいかがでしょうか。この際、天然木ではなく、樹脂と木粉を混ぜた「人工木(樹脂木)」を選ぶのがポイントです。腐食やシロアリの心配がなく、定期的な塗装も不要です。室内と庭がフラットに繋がることで、庭に出る心理的ハードルが下がります。天気の良い日に日向ぼっこをしたり、お茶を飲んだり、布団を干したりと、庭が「第2のリビング」として活用されるようになります。
・転倒防止!バリアフリーと照明計画
高齢者の転倒事故は、家の中だけでなく玄関アプローチなどの屋外でも多く発生しています。わずかな段差につまずかないようスロープを設置したり、階段に手すりを設けたりと、将来を見据えたバリアフリー設計にしておくことが重要です。
また、夜間の安全対策として照明(ライティング)も欠かせません。ソーラーライトや人感センサー付きのライトを足元に設置すれば、転倒防止になるだけでなく、防犯効果も高まります。夜の庭が美しくライトアップされることで、室内からの眺めも格段に良くなり、心の安らぎにもつながります。
・水やりの手間をゼロにする「自動散水システム」
「旅行に行きたいけれど、植木の水やりが心配で長期間家を空けられない」という悩みもよく耳にします。そんな方には「自動散水システム」の導入をおすすめします。タイマー設定で決まった時間に自動で水やりをしてくれるため、旅行中はもちろん、猛暑日の水やり負担からも解放されます。大掛かりな工事が不要で、比較的安価に導入できるタイプもありますので、ぜひ検討してみてください。
■失敗しない「老後の庭リフォーム」はプロに相談を!

ここまで様々な対策をご紹介しましたが、これらを自分たち(DIY)で行うには限界があります。
・DIYには限界がある理由
例えば「砂利敷き」一つとっても、ホームセンターで買ってきた砂利は非常に重く、1平方メートルあたり60〜80kgもの重量になります。これを運搬し敷き詰める作業は、若者でも重労働であり、高齢者や不慣れな方が行うと腰を痛めるリスクが非常に高いです。また、下地処理(転圧)が甘いと、雨が降るたびに水たまりができたり、地面が凸凹になって逆につまずきやすくなったりする失敗もよくあります。安全のためのリフォームで怪我をしてしまっては本末転倒です。
・造園会社に依頼するメリット
プロに依頼する最大のメリットは、単なる作業代行ではなく、「10年後、20年後を見据えた設計(プランニング)」ができる点です。お客様の現在の体力や予算に合わせて、「どの木を残し、どの木を切るべきか」「どの素材を使えばコストと耐久性のバランスが良いか」を的確にアドバイスできます。
また、水はけを考えた排水計画や、美しく長持ちする施工はプロならではの技術です。特に軽井沢のようなエリアであれば、「管理は楽にしたいけれど、全てコンクリートにして景観を損なうのは嫌だ」というご要望に対し、自然石や植栽を巧みに使いながら、風景に溶け込むローメンテナンスな庭を提案できます。何かあった時にすぐに相談できるアフターケアの安心感も、地域の業者ならではの強みです。
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■まとめ

老後の庭の手入れは、気合や根性で乗り切るものではありません。無理をせず、設備や素材を見直して「仕組み」で解決することが大切です。現在の手入れが負担になっているなら、それは庭のあり方を変えるタイミングが来たというサインかもしれません。
「庭じまい」や「リフォーム」は、決して寂しい撤退戦ではなく、これからの人生をより快適に、安全に過ごすための前向きな投資です。庭が変われば、生活が変わり、気持ちも軽くなります。「庭の手入れが大変になってきた」「広すぎてどうリフォームすれば良いかわからない」という方は、ぜひ一度、お近くの造園のプロにご相談ください。
■軽井沢・群馬で庭の手入れを検討中なら「神戸造園」にお任せください!
群馬県甘楽郡を拠点に、軽井沢・御代田エリアで多くの庭づくりを手掛ける「神戸造園(かんべぞうえん)」は、お客様のセカンドライフに寄り添う庭のリフォームを得意としています。
私たちはもともと、庭石の販売からスタートした会社です。そのため、石材に関する知識と技術には絶対の自信を持っています。軽井沢の景観に馴染む「浅間石」を使った石積みや、雑草を防ぐための美しい石貼り舗装など、石の魅力を活かした重厚感のある庭づくりをご提案できるのが大きな強みです。
また、私たちは伝統的な技術を要する日本庭園の作庭・手入れを得意としていますが、その技術は現代的な洋風ガーデンにも活かされています。「和の趣を残しつつ、手入れはいらない庭にしたい」「別荘の雰囲気に合わせた、おしゃれなアプローチを作りたい」といった多様なニーズに対し、高い技術力でお応えします。その繊細な技術と感性は、国内のお客様のみならず、海外のお客様からも高く評価いただいております。
庭のメンテナンス(剪定・伐採・草刈り)はもちろん、外構工事、土木工事全般を一貫して行えるのも私たちの特長です。一部の補修から、お庭全体の「庭じまい」プロデュースまで、お客様のご要望とご予算に合わせて柔軟にプランニングいたします。
「軽井沢の自然は好きだけど、草むしりは卒業したい」 そんなお客様の願いを、神戸造園が確かな技術で叶えます。まずはお気軽にお問い合わせください。
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